日本では、防カビ対策の意識が低い?
長年、カビが生えるのは「暮らし方のせい」と考えられがちだった、住宅の防カビ対策について。
住宅防カビの現状
昔ながらの日本家屋は、木材や漆喰の壁が湿気を吸収し、高い天井が風を通すなど、気候や環境に適した作りになっていました。
現在そのような家は少なくなっていますが、防カビの必要性を最大限考慮して住宅の施工がなされることは比較的稀。建材に防カビ加工を施したり、結露対策で断熱材を用いたり浴室乾燥機を取り付けたり、といったこと以外には、防カビ対策はほとんど施されていません。
「カビは暮らし方のせい」説
カビが生えるのは「暮らし方のせい」とする考え方が根強く、住宅施工の段階での防カビ対策はあまり普及してこなかったと考えられています。
しかし実際には、住み方だけの問題ではなく、予防不足によるものも大きいのです。家を建てる、リフォームをするといった場合には、業者さんに防カビ対策を依頼することをおすすめします。
人が生活する以上、防カビ対策を行えば絶対にカビが生えなくなるというわけではありませんが、カビの活性化を防ぐことができます。
自己流で除カビや防カビの対策をしても次々にカビが生えてきてしまう、という住宅も少なくありません。そのような場合には、防カビ工事専門の業者に依頼して、根本的な解決をはかりましょう。
住まいのカビ対策
そうは言っても、暮らし方や掃除の仕方を工夫することで、カビの活性化を防ぐこともできます。
温暖で多湿、水蒸気の国とも言われる日本は、カビが成長しやすい条件が世界の中でも最も整っている場所。住宅にも深刻なダメージを与えるカビを放置しておくと、カビの勢力はどんどん増し、家だけでなく、その家で暮らす人の健康をも害することがあるので、見なかったことにするのはとても危険です。
住宅のカビ対策については、「かびと住まい」のページでポイント毎にご紹介しています。日常のちょっとした一手間で、嫌なカビを減らしていきませんか?