カビは、何かにとりつくことで生きています。
植物が光合成をするような能力を持っていないので、何かにとりつくことで、そこからエネルギーを吸収して生きています。
とりついて、分解する
植物、動物、それらの排泄物や死骸、他の菌…。
カビは、あらゆるものにとりつき、それを分解することで自分のエネルギーとして生きています。これが、カビの大きな特徴です。
カビは、複数の胞子が寄り合ってどこかに着地、一斉に発芽して、菌糸を伸ばしてとりつきます。
伸びた菌糸にはまた胞子ができ、風にのってどこかへ… の繰り返しでカビは増え、広がっていくのです。
カビはどこにでも飛んでいく
カビの胞子は風に乗って、空気中を浮遊しています。上昇気流に乗って数千メートルの上空にも舞い上がるのです。
空気中には、1立方メートルあたり少なくとも数個から数百個、多ければ数千個浮遊していると言われています。
海を越え、山を越え、どこまでも飛んでいき、着地したところで繁殖します。風などを利用しながら、集団で大海をも越えていくのです。